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国旗を使ったアクティビティ

執筆 斎藤 美祈(東京インターナショナルスクールアフタースクール/キンダーガーテン

イメージ
2022/3/30up

色、形、大きさ、位置、など「描写」をする活動に取り組みます。

●対象年齢:小学生
●人数:1~30人程度
●用意するもの:
イメージ  ・国旗カード
 ・白紙(人数分)
 ・筆記用具、色鉛筆
 ・世界地図
 ・白地図(人数分)
●今月の表現:色、形、大きさ、位置、向きなど
national flag, map, world map, on the right, on the left, in the middle, on the corner, upper half, lower half, upper right, lower right, vertical, horizontal

What color do you see?
What shapes do you see?


アクティビティ1
聞く・話す

基本的な色、形、大きさを表す単語・表現を身につけ、それらの単語・表現を使用し、「聞く・話す」活動をします。

進め方:
【1】使う国旗を1つ決め、必要な色、形、大きさを表す単語や表現を確認する。このとき、先生は確認した語いを板書しておく。

T : This is a national flag of (国名). What color can you see in this national flag?
Ss: Yellow! Green! Red!
T : What color is the star?
Ss: Yellow.
T :OK, we can see a yellow star.


【2】先生は国旗を隠し、板書した色と形の語いだけが残っている状態にする。生徒には白紙を配り、長方形を描いておいてもらう。先生は板書にある国旗の色と形を読み上げたあと、最後に国旗を取り出して、それぞれ国旗のどこに位置するかを確認する。

T : The national flag of (国名) has yellow, green, and red color.
And also, a yellow star [There are yellow, green and red color. And also, a yellow star].
Are you ready to draw a national flag of (国名) on your notebook?
Green color is on the left.
What color goes to the middle?
Yes, red color goes to the middle.
And, yellow is on the right.
Great! And what about the yellow star? Where does this go?
Yes, the yellow star goes to the middle, in the center of the red part.


【3】グループで、色と形を表現する活動を行う。各グループに国旗を1つ配り、他のグループには見せないように指示し、どんな色、形が使われているかを話し合わせる。あらかじめ表現を板書しておいてもよい。

T : Please check the color and shapes that you see on your national flag. Make sure that other teams do not see your flag.

【4】国旗をすべてのグループから回収し、皆が見えるように掲示する。グループごとに国旗の特徴を発表してもらい、どの国旗を描写しているかを全員で当てる。

S1: Red circle is in the middle. And White is around the red circle.
S2: Japan!


【TIPS!】
●理解の確認と子どもの能動的な参加を促す上で、子どもたちが分かっていることをあえて間違える手法も大切です。これは幼児~小学校低学年には効果的な活動導入の方法の1つです。以下のようなやりとりで進めましょう。

T : I think, yellow color goes to the left! Is this right?
(先生は違う場所に色を塗ります)
S : no!
T : Where does yellow color go?
S : right.
T : Thank you so much! You are right. Yellow goes to the right.


●カテゴリーごとに取り組むと同じ表現を繰り返し使うことができます。
例)同じ配色、同じ向き(縦ストライプ、横ストライプ)、星のイラスト、月のイラスト、月と星のイラスト、動物のモチーフなど
イメージ ●英語初心者のクラスや低学年または年長のクラスでは、国旗をカラーコピーして色や形に沿ってバラバラに切っておき、それらをパズルのように使う活動も可能です。
●白い国旗を印刷しておいて、色を塗るという活動は年長児でも取り組みやすいでしょう。
●白い国旗に自由に色を塗って、自分だけの国旗をデザインする活動を行ってもいいでしょう。


アクティビティ2
聞く・話す・書く

国旗そのものの特徴を描写するだけではなく、国名、地図上の位置、日本からどれくらい遠い・近いか、行ったことがあるか、などをイメージする活動を取り入れます。

進め方:
イメージ 【1】世界地図(色地図、白地図どちらでも可)を用意して、日本を指さす。生徒にも小さいサイズの白地図を配布しておく。先生はもう1つ分かりそうな国を指し、生徒が国名を答えたら好きな色で塗るように指示を出す。

T : What is the name of this country?
Ss: Japan!
T : Great! Please color Japan with your favorite color. Then, how about this country?


【2】国旗カードを複数掲示する。掲示したら、国旗の特徴と国名を生徒に口頭で伝え、掲示してある国旗のうちどれを描写しているのかを当ててもらう。
T : The national flag of Japan is white and has a red circle in the center. Which one is the national flag of Japan?
S : Japan!
T : Yes, the national flag of Japan is white and has a red circle in the center.


【発展活動】
以下のような活動を行うこともできます。
イメージ ●活動1 文字を読む・言う
1.先生が用意した描写カードを音読する練習をする。
2.準備ができたら、発表をする
3.クラスメートが発表を聞いて、国旗と国を選ぶ
●活動2 文字を書く・言う
1.カードに描写を書き出だす
2.書いた描写を発表する
3.クラスメートが発表を聞いて、国旗と国を選ぶ

【TIPS!】
●オリンピックやワールドカップ、エキスポなど、ニュースなどでさまざまな国や国旗を目にすることが多い時期にこの活動を取り入れるといいでしょう。
●「国旗」「地図」「世界」という感覚は、は子どもたちの興味や知識によって、その概念が理解できないことがあります。その場合は、「地図」「国旗」「国名」として理解してもらう、という成果にはこだわらず、絵カードや塗り絵を使う感覚で活動を進めることも可能です。
●小さいうちは塗り絵感覚で楽しく行い、学年が上がるごとに少しずつ視野を広げて想像力を働かせ、外国の人々や生活に興味を持つきっかけにもなるでしょう。難易度を上げながら行うことで既に知っている知識を使う活動にもなります。