2020年、英語教育は、新たな転換期を迎えようとしています。
多くの小学校では、2018年春から新しい学習指導要領に沿った授業が始まります。
※1:2020年度からの全面実施に向け、2018年度から段階的に先行実施されます。
※2:2021年度からの全面実施に向け、2018年度から段階的に先行実施されます。
現行の「センター試験」に代わり、2020年度から「大学入学共通テスト」が始まります。英語は「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能が重視され、民間の検定試験が活用されます*。英語の知識だけでなく、自分の考えなどについて「話す」「書く」といった力が必要になります。
*2023 年度までは、移行期間としてマークシート式も併用されます。
高校入試では、都立高校でスピーキングテストの導入を検討するなど、大学入試の変革に合わせて、高校入試でも4技能が重視されることが予想されます。
高校の授業でも主体的・対話的で深い学びの実現(「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善)が求められ、2019年からは高校生に求められる基礎学力の定着度を測り、授業に生かす「高校生のための学びの基礎診断」が実施される予定です。
音声に対して耳が敏感で、聞いた音をすぐにまねすることができる時期。まずは英語をたくさん「聞く」ことを中心にし、英語の音やリズムに慣れておきましょう。子どもに身近な語いにたくさんふれ、「英語=楽しい」の体験をたくさんしておきます。
楽しいDVD にあわせて単語やフレーズを口ずさむうちに、子どもは自然に英語の音やリズムを身につけます。またレッスンでは先生の英語の指示を聞きながら、体を動かしたり、切り貼りやぬり絵などの工作を行ったり、歌やゲームなどのアクティビティを通して、楽しく英語に慣れ親しんでいきます。
低学年は、聴覚が敏感で知識欲が旺盛な時期。たくさん英語を聞いて、慣れ親しみ、状況や場面から推測して、英語を英語まま理解できるような力を身につけておきます。
高学年は知的興味が芽生える時期。英語の語いや表現を増やすだけでなく、伝えたいことを、英語で伝えようとする力を身につけておきます。
前半の3年間では、映像や音声教材で、新しい単語や表現を理解、定着させながら、英語の基礎力を身につけていきます。また、たくさん聞いて身につけた英語の音を文字につなげられるように、フォニックスも学びます。後半の3年間では、前半で身につけた英語の基礎力を生かしながら、思考力や判断力を養っていきます。映像や音声教材などを通して「健康な食生活」や「環境問題」といったテーマに英語でふれ、テーマについて自分の考えや気持ちを英語で発信する力へとつなげていきます。
今後、高校入試や大学入試で求められる「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく伸ばし、自分の意見を英語で伝えられるようにします。そのために必要な文法力を固めておきます。
「発想力を育てる」アクティビティから、インタビューやプレゼンテーションなどの「まとまった量を話す」アクティビティを、タスクドベース(*)のスピーキング練習で「英語を実際に使う場」を体験します。また、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を用いて中学英文法を中学生でしっかり定着させ、基礎固めを行い、中学2年生からはまとまった量の英文を読み、「速読力」の習得をしていきます。
*:タスクについて英語を使って解決することで実践力を育てる。