“おもしろ”英作文
執筆 池田 真紀子(ベスティ子ども英語教室主宰) |
6月は梅雨の季節。外は雨でも、室内で楽しめる英語のアクティビティをご紹介します。
●対象年齢:小学生
●人数:制限なし
●用意するもの:無地のカード(人数分×4枚)
単語例:
主語:代名詞(I、weなど)、動物の名前(lion、dog、penguinなど)、職業名(doctor、soccer playerなど)
※動作の主語になることができる名詞であれば何でも可
動詞:read / play / study / walk / flyなど
場所を表わす言葉:in the park / on the table / in Tokyoなど
時間を表わす言葉:every day / in the morning / yesterdayなど
●アクティビティ
今月は英語でさまざまな文を作ります。面白い文ができあがるので、みんなでもり上がることができます。
【1】生徒に4枚ずつカードを配る。生徒数が少ない場合には、4枚セット数組を各生徒に配布する。
4枚のカードそれぞれに、「だれが」「何をする」「どこで」「いつ」に当てはまる言葉を書き込む。
例えば、「どこで」のカードであれば in the library(図書館)のように建物の名前を使ったり、
under the chair(椅子の下)のように具体的な場所の位置を記入したり、in Tokyo(東京で)のように地名を書いてもよい。
T : Let’s make a lot of sentences today.
Ss: OK.
T : Please write sentences like this, who, what, where, and when.
Look at these examples.(お手本のカードを見せながら説明する)
I(who) study English(what) in the library(where) after school(when).
The monkeys(who) play(what) in the forest(where) every day(when).
Ss: Sure.
【2】全員が記入後、ジャンルごとにカードをひとまとめにしてまぜる。
一人ずつ、ジャンルごとにカードを一枚ずつ引いて、文を作る。
どんな面白い文が完成するか楽しみながら音読をする。
意味が成り立つ文を作れたら1ポイント、みんながつい笑ってしまうような面白い文章が作れた時は2ポイント、のようにしてもよい。
T : Are you finished?
Please pile each card like this, then shuffle them.
Who can shuffle the cards?
S1: I can!
T : Take one card from each pile and make a sentence.
Can you read this sentence?
★アレンジ1:単数・複数の異なるカードを混ぜる
単数形、複数形を両方含ませ、主語と動詞の組み合わせが正しい文になっているかを確認する。
例:I play rugby … 〇
I plays rugby … ×
★アレンジ2:時制の異なるカードを混ぜる
時制の異なるカードを含ませて、主語と動詞の組み合わせが正しい文になっているかを確認する。
例:The children eat lunch in the park on Sundays. 〇
The children eat lunch in the park last week. ×
★アレンジ3:動作カードを「動詞」と「目的語」の2種類に分ける
動詞を他動詞に限定し、動詞と目的語(名詞)の組み合わせとするか、自動詞を使う場合は、“talk about” と2語を記入し後ろに目的語となる名詞を直接取れる形にして記入する。
例: play + soccer、eat + breakfast、study + math など
基本のアクティビティであれば、英語力はそこまで問わずに単純に文を作る、文を読むことを楽しみながら行うことができます。初心者の場合は、選択肢をあらかじめ限定して書かせると書きやすいでしょう。
(例:「動物の名前を主語にしてみよう」「場所は都市名や国名を書いてみよう」など)
アレンジ1~3を行うことで、英語力の確認を絡めたアクティビティに発展させることができます。
アレンジ1では、単複の違いによって動詞を使い分けなければいけないことに自然と意識が向かいます。
アレンジ2では、文として成立しなかった場合、どこをどう言い換えれば正しい文に言い換えられるかという学びにもなるでしょう。
アレンジ3では、日頃あまり意識が向かず、日本人が英語を話す際に間違いが多い「自動詞」「他動詞」の違いに注目することができます。
※eat や play は自動詞も他動詞もあるので、他動詞として使うことで写真のような文を作ることができます。
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