陣取りゲーム
執筆 池田 真紀子(ベスティ子ども英語教室主宰) |
アレンジ次第でバリエーションが無限に広がる陣取りゲーム。今月は、子どもたちには定番の人取りゲームを活用して、英文の定着を促します!
●対象年齢:未就学児~小学生
●人数:2名~
●用意するもの:
・動詞句の絵カード
・タイマー
・×印のカード(アレンジ編【1】で使用)
・付箋(アレンジ編【1】【3】で使用)
・副詞句の文字カード(アレンジ編【3】で使用)
●フレーズ例:
I play tennis on Sundays.
I like to study.
I don’t play the piano.
Do you like to go to school?
Yes, I do. / No, I don’t.
He studies in the evening.
She plays the piano at home.
My mother plays the piano.
My father can’t play the piano.
My brother doesn’t like to play the piano.
I went to school yesterday.
●単語例:
動作動詞:study, go to school, sing, play soccer, listen to music など
進め方:
【1】テーブルの上に絵カードを1列に並べる。テーブルの両端をそれぞれ陣地とし、スタート地点とする。
2つのチームに分け、それぞれ自分たちの陣地の前に並ばせて、挑戦する順番を決めてもらう。
T : Place these cards face up in a line on the table.
Ss: We did it.
T : Now, let’s make two groups, and discuss who will go first.
【2】先生のスタートの合図とともに、自分の陣地の近くにある絵カードを指さしながら、練習したフレーズを使って一つずつ発話する。
1つ文を言えた後は隣の絵カードに移り、同様にフレーズを言う。それぞれの陣地からスタートした2人が同じ絵カードのところに到達した時点でじゃんけんをする。
じゃんけんで勝った人はそのまま進み、負けた人は同じチームの次の人に順番が移る。次の人は再びスタート地点へ戻って始める。先に相手の陣地にたどり着いたチームの勝ち。
T : When I say, “Go”, please point to the first card and say a sentence. For example, look at this card.
(go to school の絵カードを指さしながら) Point to this card, and say “I go to school.” Then, move to the next card.
When you bump each other, do rock-scissors-paper.
The winner can keep going, but the loser must go back and her/his teammate will start from the beginning.
The team which reaches the other end will be the winner.
※クラス全体の人数を見極めて、チームの数を決める。順番を待っている時間を最小限にする必要があるため、各チーム、多くても3名ぐらいになるように調整すると良い。なかなか勝負がつかない可能性もあるので、あらかじめタイマーを1分間と設定し、タイマーが鳴った時点でより相手陣地により近いところに位置していたチームの勝利とすると良い。
3人称単数形も練習しよう!
進め方:
Iを主語にして文章を言わせるだけでなく、絵カードが男の子の絵の場合は He goes to school. のように、3人称単数現在形の練習をさせることもできる。
絵カードの上に×印のカードを置き、×印があるところでは He doesn’t go to school. と否定文を言わせるなどの練習を行うことも可能。
※3人称単数現在形がスムーズに言える場合は、絵カードをそのまま使用するが、あいまいな生徒がいる場合には、三人称単数現在形の動詞を付箋に書いて上から貼ると良い(例:goと書かれた上に goesと書いた付箋を貼る)。生徒たち自身に単語を書かせることで、理解度を確認することもできる。
言葉を足して練習しよう!
進め方:
I like to go to school. / I don’t like to go to school. のように、自分が好きか嫌いかを考え、I like ~. / I don’t like ~. を言わせる練習をする。
※動詞を選ぶ際に、年齢を問わず知っている動詞に絞ることで、自分以外の人物について文を作るように促すことも可能。
(例:【家族】My mother likes to play tennis. / My father doesn’t like to sing.)
※like to のほかには、want to, have to, can などを使った練習ができる。
文字カードを足して練習しよう!
進め方:
副詞句となる文字カードを用意し、絵カードの上にその文字カードを置いて組み合わせる。
例えば、play the piano と書かれた絵カードの下に、on Sundays と書かれた文字カードを配置する。
絵カードと文字カードを合わせて、I play the piano on Sundays. のような文を作らせる。
例えば on Sundays, in the morning, every day のように、「いつ」を表す文字カードのほか、in the library のように「場所」を表す文字カードや、with my friends 「誰と」などを使うとよい。
※「いつ」を表す文字カードを使う際には、過去・未来を表す文字カードを使うことで、時制練習にも活用できる。
(例:I went to school yesterday. / I’m going to play soccer tomorrow. など)時制があいまいな生徒がいる場合には、【アレンジ編1】と同様、付箋に書いたものを絵カードの文字の上に貼ると分かりやすい。
Q&Aを練習しよう!
進め方:
各チームそれぞれペアを作らせ、ペアでQ&Aをする形で進める。
例えば、1人が Do you like to go to school? と質問し、Yes, I do. ともう1人が答える。
答え終わったら次の絵カードに移る。
基本編と同様に、相手チームとぶつかったら代表がじゃんけんをする。
負けたペアはスタート地点に戻り、質問役と答え役が入れ替わり、再び1つ目の絵カードから進める。
※ペアではなく、陣地に残っている全員で質問役を担い、プレーヤーが答えるという形で進めることもできる。