前置詞を楽しく学ぼう!
執筆 池田 真紀子(ベスティ子ども英語教室主宰) |
学校や自宅など、身のまわりにあるものを使って、前置詞に親しむアクティビティを紹介します。
●対象年齢:未就学児~小学生
●人数:制限なし
●用意するもの:
●フレーズ例:
In the basket, there is a bag.
In the bag, there is a box.
In the box, there is another bag.
On the chair, there is a helmet.
On the helmet, there is a box.
●単語例:
身のまわりにあるもの:table, chair, bag, box, pencil, eraser など
前置詞:on, in, under
進め方:
【1】前置詞の意味を確認し、There is ~. などの表現の導入を行う。例えば、全員が消しゴムをテーブルの上に置いて “on the table”、椅子の下に置いて “Under the chair” などと口頭練習をする。最後に前置詞を使った質問をして理解を促す。
T : (消しゴムなどをテーブルの上に置いて)On the table.
Ss: On the table.
T : (消しゴムをいすの下に置いて)Under the chair.
Ss: Under the chair.
T : On the chair.
Ss: (消しゴムをいすの上に置いて)On the chair.
T : What’s on the chair?
Ss: Eraser.
T : Yes. On the chair, there is an eraser.
【2】いすの上に何も置かれていない状態であることを確認する。1つずつ順番にアイテムをいすの上に次々に重ねていき、その都度、前置詞onを使って表現を練習する
T: What’s this?
Ss: It’s a chair.
T : What’s on the chair?
Ss: Nothing.
T : Right.
T : (いすの上にヘルメットを置いて)What’s on the chair?
Ss: Helmet.
T : On the chair, there is a helmet.
Ss: On the chair, there is a helmet.
Ss: (ヘルメットの上に箱を置いて)On the helmet, there is a box.
【3】バスケットの中にかばんを入れて置き、まずかばんを取り出して、かばんの中に何が入っているかを確認していく。バッグの中に箱、箱の中に封筒、封筒の中にペンケース、といった具合に、袋や箱などの中身が隠れる入れ物をあらかじめ準備してかばんに入れて置き、1つずつアイテムを取り出して、前置詞inを使った表現を練習する。
T : What’s in the basket?
Ss: Bag.
T : Yes. In the basket, there is a bag.
Ss: In the basket, there is a bag.
T : What’s in the bag?
Ss: In the bag, there is a box.
T : What’s in the box?
Ss: In the box, there is another bag.
アイテムをいくつ積み上げられるか、あるいは、様々な形のアイテムを用意してバランスよく積み上げることができるかなど、みんなで協力しながら挑戦しテイク形にすると盛り上がります。
かばんを2種類用意すると、2つ目を目にした際に自然な形で “another”(別の)という表現を使う機会を持つことができます。また In the black bag. や In the big bag. のように形容詞を添えることで、2つのかばんを比較しながら使い分ける練習もできます。学習歴が長い生徒の場合は、教師側からあえて何も言わずに、生徒自身が自然な形で使い分けができるか、どういう表現をすれば区別することができるかを考えさせてみるといいでしょう。