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英語の「語順」と日本語の違いにパズル感覚で親しむアクティビティ

執筆 斎藤 美祈(東京インターナショナルスクールアフタースクール/キンダーガーテン

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2022/6/1up

英語と日本語の違いをパズル感覚で馴染む活動です。単語単位の発想からフレーズや文の構造に意識を広げるはじめの一歩です。

●対象年齢:小学生
●人数:1~30人程度
●用意するもの:
 ・Letterカード(I, a, m, h, a, p, p, y)
 ・Word カード(I, am, happy)
 ・Sentence カード(I am happy.)
 ・「Letter, Word, Sentence仲間分けプリント」(掲示用(大)と配布用)


アクティビティ1
読む・聞く・話す(小学生)

進め方: イメージ
【1】掲示用の「Letter, Word, Sentence仲間分けプリント」を全員が見えるところに貼り、I am happy.の文を例にして、Letterの確認から始める。Letterカードを1つ確認し終わるごとに、仲間分けプリントのLetterの枠にそれぞれのLetterカードを移動させる。

T : (Iを掲示して)What is this letter?
Ss: “I”
T :(aを掲示して)What is this letter?
Ss: “a”
T : Good!


【2】次に単語の文字カードを1つずつ掲示しWordを導入する。1つ確認し終わるごとに、仲間分けプリントのWordの枠にそれぞれの単語カードを移動させる。

T : (Iを掲示して)What is this word?
Ss: “I”
T :Yes, “I” as I am a teacher. I am Ms. Saito. (amを掲示して)What is this word?
Ss: “am”
T : Good!(happyを掲示して) What is this word?
Ss: “happy”
T : Good! (ジェスチャーをつけて)”happy”


【3】単語カードを移動させるときに、This is a word “I”.などと言いながら発音もインプットする。このあと文を作っていくので、発音をきちんと知っていることが大切。

T : (正しいカードを指さして)This word is “am”. This word is “happy”. (amのカードを指さして) Is this word “happy”?
Ss: No!
T :(happyのカードを指さして)Is this word “happy”?
Ss: Yes!


【TIPS!】
●わざと先生が間違えながら、子どもの理解を確認すると子供の印象に残りやすくなります。

●LetterとWordの導入をもう一度別の例で繰り返してもいいでしょう。
例)I am hungry. I am ten. You are kind. We are friends.


アクティビティ2
読む・聞く・話す(小学生)

進め方:
【1】Wordボックスに入っている単語を使って文を作る。枠に入っているWordカード3枚(I, am, happy)とピリオドのカードを取り出す。

T : I am happy! How can I write “I am happy”? (4枚のカードを例えば am happy I .と並べて) Let’s read this. I am happy!
Ss: No!


【2】間違えて並んでいるカードを先生が正しい順に入れ替えるか、生徒に前に出てきてもらい入れ替えさせる。

T : Thank you! Let’s say the sentence together. Please repeat. I am happy.
Ss: I am happy.


【3】仲間分けプリントを配布し、次の手順で進める。
Step1: LetterとWordを一緒に掲示する。(プリントの下の枠内に一緒に並んでいる)。
Step2: 生徒は1人ずつ前に出て、Step 1にあるLetterとWordの中からWordだけをWordの枠に移動させる。移動させるときに、声を出して読み方を確認する。Wordの枠にSentenceを作るのに必要な単語をそろえる。
Step3: 先生がSentenceを読み上げ、生徒はWordの枠にある単語をSentenceの枠に文が聞こえたとおりに書き写す。
Step4: 生徒は前に出てきて、Sentenceの枠にWordを移動させる。移動させるときに、声を出して読み方を確認することで Sentenceの長さや音、文字の量を認識することができる。

【TIPS!】
●「言えることを文字で表現すると、英語ではこうなるんだ!」ということを視覚的に知ることが目的です。単語を見て発音できる、意味がわかることが目的ではありませんので、活動の間、覚えていられることは大切ですが、次のレッスンで「覚えているか」を求める必要はありません。

●すぐにアルファベットの名前が出て来ない生徒、大文字と小文字が混乱してしまう生徒のために、アルファベット一覧表を大きく掲示しておくか、教科書やプリントなどを準備し、見ながら活動をして良いことを伝えておきましょう。それぞれのペースでできることを増やしてあげることで、「わからない」「できない」気持ちを減らしてあげることができます。

●子どもたちの英語活動を見ていると、アクティビティには楽しく参加していても、「spellって何?」「wordって何?」「sentenceって何?」と思いながら活動をしている子どもたちが一定数いることに気づきます。全てを完璧に理解しなくても楽しめるのは子どもの強みではありますが、英語は日本語とは書き方も読み方も異なりますから、子どもたちの英語の理解をサポートしてあげると、より深く理解できるようになると思います。英語は書くときは単語と単語の間にスペースがあります。同じ単語でも文の先頭に来ると最初の文字が大文字になります。子どもの目線で「どうして」と思う好奇心を、ゲーム感覚で経験させてあげましょう。